出島のほとりにある長崎県美術館で、ハローキティの展覧会が開かれています。10月17日に始まり、会期は2027年1月11日(月・祝)までです。

「キティの展覧会は、ファンの人が行くものでは」と思う方もいるでしょう。ところが、この展覧会のテーマは、キティそのものではなく、「キティとわたし」の50年です。自分が子どもの頃に持っていた文房具、親がくれた小物、友だちとおそろいにしたグッズ。そんな記憶をたどると、展覧会は、キティを好きかどうかに関係なく、自分の時間をふり返る場所に変わります。この記事では、会期や料金、展示の中身、グッズの買い方、休館日を、2026年11月1日時点の情報で整理します。

会期

2026年10月17日(土)から2027年1月11日(月・祝)までです。

当日券

一般2,000円、中高生1,500円、小学生1,000円。未就学児は無料です。

同じ券で

会期中は、本展の観覧券でコレクション展も入場できます。

休館日

11月9日、11月24日、12月14日、12月28日から1月1日です。

出かける前に、確かめておきたい四つの点

人気の展覧会ほど、出かけてから困ることが多くなります。先に、気をつける点を挙げます。

前売券はもう終わっている

前売券は、10月16日までの販売でした。いまから買えるのは当日券で、一般は2,000円、中高生は1,500円、小学生は1,000円です。前売より、一般で200円、中高生で200円、小学生で200円高くなります。当日券は、チケットぴあ、ローソンチケット、セブンチケット、イープラス、長崎県美術館で扱われています。

混雑すると、入場まで待つことがある

案内には、混雑時は入場までお待ちいただく場合があると書かれています。週末や祝日は、人が集まりやすいでしょう。開館は10時で、閉館は20時と遅いため、平日の夕方以降を選ぶ方法もあります。最終入場は閉館の30分前までです。

グッズは会場限定で、通販はない

会場限定のグッズは、オンラインでは売られていません。購入できるのは、1回の入場につき40点までです。欲しい物が決まっているなら、混み合う時間を避けて行くのが安心です。

限定のアクリルスタンド付きチケットには条件がある

ローソンチケットだけで売られている「限定アクリルスタンド付きチケット」(3,000円)は、入場券と引換券の2枚が必要です。再発行はできず、会期中に交換しなかった分は、払い戻しも発送もできません。転売やオークションへの出品は禁止です。

とはいえ、これらは事前に知っておけば、ほとんど避けられる点です。それよりも、この展覧会が人を引きつける理由のほうが気になります。次の章から、中身を見ていきましょう。

キティが歩んだ50年は、「あなた」の側から語られる

この展覧会は、2024年に誕生から半世紀を迎えたハローキティの人気の理由を、ファンひとりひとりとの関係から読み解く企画です。東京国立博物館で始まった展覧会が、各地を巡っています。

キティは、グッズのデザインから生まれたキャラクターです。そのため、ファンとの距離が近くなった、と紹介されています。展覧会のタイトルにある「わたしが変わるとキティも変わる」は、「変身できるから、誰にでも寄り添える」という考えを表しています。見る側の暮らしや気分が変われば、キティの見え方も変わる。主役はキャラクターではなく、見る人自身です。

6つの章を、順番にたどる

展示は、6つのテーマに分かれています。

章 内容
Hello! You 貴重な初期のぬいぐるみなどで、「あなたの世界にやってくるキティ」を演出して出迎えます。
Hello! Memories 往年のグッズを壁一面に並べます。「私=ファン」が主役の世界です。
Hello! Collaboration 「ご当地キティ」シリーズや、企業、キャラクターとのコラボの歴史を振り返ります。浮世絵とのコラボ作品も並びます。
Hello! Style 時代の空気を取り入れてきたファッションを紹介します。
Hello! Evolution 映像ディレクターの牧野惇さんが手がけた、オリジナル映像を公開します。
Hello! Friends アーティストの描き下ろし作品や、思い出のグッズを使ったフォトスポットがあります。

展示史上最大量の、グッズの壁

見どころとして挙げられているのが、ハローキティの展示で史上最大量とされるグッズの展示です。壁一面に並ぶ往年のグッズは、世代ごとに違うものに目が留まるはずです。親子で訪れると、「これ持ってた」「これは知らない」という会話が自然に生まれます。

「ご当地キティ」に、長崎を探してみる

「ご当地キティ」のシリーズは、全国各地の名物や風景を身につけたキティです。展示のなかで、長崎にちなむものが見つかるかどうかは、行ってみてのお楽しみとしておきましょう。自分の暮らす地域のものを探しながら歩くと、展示の見方が変わります。

チケットと予約の整理

料金はすべて税込です。

区分 前売・団体(15名以上) 当日
一般 1,800円 2,000円
中高生 1,300円 1,500円
小学生 800円 1,000円
未就学児 無料 無料

身体障害者手帳などを提示した人と、介護者1名は、5割引になります。「限定アクリルスタンド付きチケット」は3,000円で、学生料金はありません。

予約についての案内は、展覧会のページには見当たりません。混雑時の入場待ちが案内されていることから、当日券を買って並ぶ形と考えられますが、明記はされていません。

開館時間と休館日

項目 内容
開館時間 10時から20時まで(1月2日と3日は18時まで)
最終入場 閉館の30分前
休館日 11月9日(月)、11月24日(火)、12月14日(月)、12月28日(月)から1月1日(金・祝)

美術館の休館日は、毎月第2・第4月曜日(祝日の場合は火曜日)と、年末年始(12月29日から1月1日)です。会期中は、10月26日(月)も休館でした。年末の休みが、12月28日から始まる点に注意が必要です。

クレープ号と、会場限定グッズ

会場の外にも、楽しみがあります。

サンリオのクレープ号

美術館の正面エントランス前に、サンリオのカフェワゴン「サンリオクレープ号」が出ます。出店は、会期中の土日と祝日で、時間は10時から18時までです。ただし、12月12日から1月3日までは、運営されません。休館日や展覧会の休みの日も出店しません。

商品 価格(税込)
サンリオキャラクタークレープ 800円
ハローキティの焼きドーナツ 350円
オリジナルキーホルダー 700円
アイシングクッキー 1,000円
オリジナル缶バッジ 400円

クレープは、3種類の味から1つと、10種類のトッピングのキャラクターから1つを選ぶ形式です。購入すると、サンリオキャラクターのクリップが1つもらえます。2,000円の購入ごとに、展覧会の限定クリップも受け取れます。ワゴンの利用に、展覧会の入場料は必要ありません。出店は予告なく変更や中止になる場合があるため、当日の掲示も確認しましょう。

会場限定のグッズ

会場の特設ショップで売られるグッズは、次のとおりです。

商品 価格(税込)
オリジナルぬいぐるみ(マスコット) 2,640円
オリジナルぬいぐるみ(S) 3,520円
オリジナルぬいぐるみ(M) 4,620円
オリジナルトート 3,500円
シークレットマスコットチャーム 各1,100円
ストラップチャーム 各2,200円

オリジナルトートは、長崎会場先行販売です。

デジタルスタンプラリー

会場内の6か所の二次元コードを読み取って、6つ集めると、オリジナルのアクリルチャームがもらえます。サンリオの会員登録(無料)が必要です。

同じ入場券で見られる、軍艦島の写真

忘れてはならないのが、同じ入場券で見られるコレクション展です。会期中は、Hello Kitty展の観覧券で、コレクション展にも入場できます。単独でのコレクション展の観覧料は、一般が420円なので、実質的にお得です。

いま見られるコレクション展には、長崎の人なら気になる展示が含まれています。

  • 第1室「雜賀雄二と軍艦島―〈月の道―Borderland〉」(2027年1月24日まで):写真家の雜賀雄二さんが、閉山間際の端島、通称軍艦島を初めて訪れて以来、撮り続けてきた作品を紹介します。無人島になった後の作品も含みます。
  • 第4室「雜賀雄二と軍艦島―〈軍艦島―棄てられた島の風景〉」(2027年2月7日まで):同じ写真家による、別のシリーズです。
  • 第2室「彭城貞徳」(2027年1月24日まで):長崎出身の洋画家、彭城貞徳(1858年から1939年)の近年の収蔵作品を紹介します。
  • 第5室「スペイン近現代美術」:ピカソ、ミロ、ダリなどの作品が含まれます。

キティの華やかな世界のあとに、無人になった島の写真を見る。振れ幅の大きい一日になりますが、どちらも、時間とともに変わっていくものを見つめる展示だという点では、つながっています。

家族で行くと、いくらになるか

当日券で、よくある組み合わせの入場料を計算します。

組み合わせ 入場料の合計
大人1人と小学生1人 3,000円
大人1人と中高生1人 3,500円
大人2人と小学生1人 5,000円
大人2人と小学生2人 6,000円

未就学児は無料なので、小さな子どもを連れていく場合は、大人の分だけで済みます。これに、グッズやクレープの費用が加わります。たとえばクレープ(800円)をその場で食べるだけなら、入場料とは別の小さな出費です。グッズは1回の入場で40点まで買えますが、予算を先に決めておくと、財布のひもを締めやすくなります。

半日の過ごし方の例

土日や祝日の午後に出かけるなら、次のような流れが考えられます。

  1. 出島(路面電車の停留場)美術館の最寄りで降りて、水辺の森公園を歩く
  2. Hello Kitty展展示とグッズの売り場を回る
  3. コレクション展同じ入場券で、軍艦島の写真などを見る
  4. クレープ号土日と祝日の10時から18時、正面エントランス前で一息

美術館の閉館は20時と遅いので、仕事帰りに立ち寄る使い方もできます。最終入場は、閉館の30分前の19時30分です。平日の夜なら、混雑も比較的ゆるやかだと考えられますが、これは案内に書かれていない予想です。

出島のほとりの美術館

会場の長崎県美術館は、長崎市出島町にあります。設計は日本設計と隈研吾さんで、2005年(平成17年)4月23日に開館しました。場所は長崎水辺の森公園で、外壁は花崗岩張りです。

路面電車なら、「出島」の停留場(1号系統)か、「メディカルセンター」の停留場(5号系統)が最寄りです。路面電車の使い方は、路面電車ガイドで紹介しています。近くには出島があり、展覧会とあわせて訪れる人も多いでしょう。

館内には、ミュージアムショップ(10時から20時)と、カフェ(11時から17時、フードのラストオーダーは16時)もあります。

自分の50年を、ふり返る冬に

『Hello Kitty展』は、キティを好きな人のための展覧会であると同時に、自分の記憶をたどる展覧会です。当日券は2,000円ですが、同じ入場券で、コレクション展の写真や絵画も見られます。

会期は2027年1月11日まで。休館日は、11月9日と24日、12月14日、そして12月28日から1月1日です。週末は混雑が予想されます。平日の夕方、閉館の20時が近づく時間帯に、出島のほとりまで足を運んでみてはいかがでしょうか。